2015年夏、東京外大ビルマ語科での授業の課題でミャンマーのカカオを調べてから、8年が過ぎました。当時は、インターネットで調べても、現地の古本市を巡っても、ほぼ情報がなかった時代でした。それから、現在は、少しずつミャンマーでもカカオ栽培が増えてきています。
今回は、まず、カカオ・チョコレートの歴史とカカオ栽培に関係する地球規模の課題を紹介します。そして、ミャンマーのカカオ栽培事情を話したいと思います。
仲野 由貴子
東京外国語大学ビルマ語科卒業。慶応義塾大学大学院健康マネジメント研究科博士課程在籍。
小学生の時に読んだ「ビルマの竪琴」をきっかけに、ミャンマーに興味を持つ。東京外国語大学在学中に、ミャンマーのカカオと児童労働に関心を持ち、ヤンゴン大学に留学する。大学在学時から、「ミャンマーを知らない人も、チョコレートは食べる」と考え、ミャンマー産カカオ・チョコレートを通して、ミャンマーを紹介するワークショップを開催。保育園児から大人までを対象に、カカオからチョコレートを皆で作りながら、ワークショップの目的に合わせて、ミャンマーの概要、カカオ栽培の様子と課題、ミャンマーの現状等についてを紹介しています。