≪内容≫
ベトナム北部からラオス北部に点在する、民族や国の「はじまり」の地をめぐり、歴史の記憶と国の歴史との関わりあい、国家と民族の関係について考えます。というと難しいことでも話しそうにきこえますが、ギアロ、ディエンビエンフー、ルアンナムターなどのイラストマップや写真などをお見せしながら、多民族が雑居する地域のくらしのようす(ただしコロナ禍前)をお伝えできればと思っています。
≪プロフィル≫
樫永真佐夫
国立民族学博物館教授/総合研究大学院大学教授
兵庫県出身。1995年よりベトナム西北部での現地調査を始め、タイ語系の黒タイの村でのくらしの経験と、黒タイ文字で記された文書をふくむ資料分析から、民族学的著書、論文、エッセイを多数執筆。2010年、第6回日本学術振興会賞受賞。
なお、黒タイに関しては、以下4点の単著があります⇒『東南アジア年代記の世界―黒タイの「クアム・トー・ムオン」 ブックレット〈アジアを学ぼう〉2』(風響社、2007年)/『ベトナム黒タイの祖先祭祀―家霊簿と系譜認識をめぐる民族誌』(風響社、2009年)/『黒タイ年代記―『タイ・プー・サック』』(雄山閣、2011年)/『黒タイ歌謡 〈ソン・チュー・ソン・サオ〉―村のくらしと恋』(雄山閣、2013年)
いよいよここから本題です。
19歳でムエタイを始め、20歳のときボクシングに転向。2010年にはタイ国で試合(スーパーフェザー級)。人類学者である以前にボクサーとして、拳で殴る暴力をめぐる文化史のなかでボクシングについて論じた『殴り合いの文化史』(左右社)を2019年には刊行し、各紙で書評が取り上げられ話題になりました。直近では、『季刊民族学』2023春(184)号(千里文化財団)に「ボクシングする身体」を寄稿しています。
そのほか、魚釣り歴45年。とくに渓流でのエサ釣りを好み、沢や谷でアマゴ、ヤマメ、イワナを追っています。また、花鳥風月を愛でながら各地の磐座を訪ねて逍遙し、イラストマップを描くなど、こちょこちょ動いております。活動の一部は、ユーチューブ「まさおちゃんネル」とツイッターに公開しているので、ご覧ください。
ユーチューブ:
https://www.youtube.com/channel/UChRkgitbShmKMEZbm... ツイッター:
https://twitter.com/masa_amago