セインボウティンのサインワイン(環状太鼓)楽団の演奏
1993年9月ヤンゴン国立劇場にて。 中央の歌手は高橋ゆり
<無断転載ご遠慮ください>
第28回
『楽平家オンラインサロン』
2022年12月14日(水)
20:00〜
ミャンマー伝統音楽奏者セインボウティン
と過ごした日々、そしてその後
話の内容とプロフィル
≪発表要旨≫
「ミャンマー伝統音楽奏者セインボウティンと過ごした日々、そしてその後」

セインボウティンというミャンマー伝統音楽奏者の名前をお聞きになったことはありますか。ご存じでなくとも、数年前までにミャンマーに滞在された経験のある方はその演奏を聞いたことがあるはずです。ミャンマー国営放送局の夜のテレビ・ニュースのテーマ音楽である、伝統楽団の旋律、ご記憶にありますか。あれを演奏していたのがセインボウティンと弟子たちです。ラジオ・ニュースの方もちょっと似た感じの伝統楽団サウンドをテーマに使っていましたが、あれもセインボウティンによる演奏で、彼は社会主義時代から1990年代前半までのミャンマーを代表する伝統音楽家でした。私は彼の指導によりヤンゴンで古典歌謡の学びを2年間にわたって受ける機会に恵まれました。1992年から1994年まで、彼が56歳で亡くなり、私が現在の居住地シドニーに移るまでのことです。そして現在、私は今でも時々、主にミャンマー人コミュニティのために伝統メロディーの曲を歌い続けています。

恩師セインボウティンと過ごした2年間、どのような音楽指導を受けたのか、そのおかげで今から30年前のミャンマーで伝統音楽家、ひいては伝統芸能家たちのどのような活動を目の当たりにすることができたのか。セインボウティンはどのような音楽観を持っていたのか、そうした思い出ばなしを初めて、特別に「楽平家オンラインサロン」の参加者のみなさまにお話ししたいと思います。恩師から学んだミャンマー伝統音楽の愉しみとは、そんなことについてももちろんお伝えします。


≪プロフィル≫

高橋ゆり
オーストラリア国立大学 ミャンマー(ビルマ)語学科 講師

明治大学政治経済学部卒業後、アジア関係書籍の編集者を経て日本語教育専門家に。ミャンマーからの学生たちを教えながら彼らの国と文化に関心を持つようになってビルマ語の勉強を始め、その後、東京外国語大学大学院(ビルマ文学専攻)卒業。1991年から1998年までビルマ語専門家として外務省勤務。1992年からヤンゴンで文学研究の延長としてビルマ古典歌謡の歌手としてのトレーニングを始め、現在に至るまでパゴダ祭り他数々の場で公演を行う。1998年からオーストラリア在住。2000年から2016年までシドニー大学で日本語教育を担当する一方、近代ミャンマー文学、思想史の研究を続けた。シドニー大学歴史学科修士号取得。シドニー大学アジア学博士号取得。2016年より現職。

本年(2022年)、オーストラリアのアジア美術研究誌 "TAASA Review" にミャンマー伝統の金属楽器、特に小さなシンバル、スィーとそれと共に演奏されるワー(拍子木)について考察した小論文を寄稿しました。PDFファイルへのリンクは、以下です
Yuri Takahashi article (TAASA Review Vol 31, No 2, June 2022)


ミャンマー文学の翻訳書を2冊出版しております。どうぞお楽しみ下さい。

『変わりゆくのはこの世のことわり』テイッパン・マウン・ワ作、髙橋ゆり訳
てらいんく刊 2001 年
https://www.amazon.co.jp/%E5%A4%89%E3%82%8F%E3%82%...

『マヌサーリー』ミンてインカ作、髙橋ゆり訳
てらいんく刊 2004年
https://www.amazon.co.jp/%E3%83%9E%E3%83%8C%E3%82%...

ZoomあるいはTeamsによるオンラインミーティングです。

※なお、京町家の再生をプロデュースした栗原佳美が、「楽平家」のスポットを紹介する「町家の秘密」が含まれています。
参加方法はこちら ➡
申し込み先:
mgx2chou@gmail.com


申込み期日:
12月12日(月)

開催日時:
12月14日(水)20:00~
参加をご希望の方は、①名前 ②メールアドレス ③電話番号(任意) ④「会合を知ったきっかけ」 ⑤「会合に参加の動機」または「参加にあたってのメッセージ」を 記載の上、mgx2chou@gmail.com宛にお送りください。

参加にあたっては、パソコンにカメラとマイクの機能が備わってい ること(外付けも可)が必要です。パソコンからは、送付する「 Zoom (あるいはTeams)のリンク」のURL(httpsではじま る部分)をクリックしていただければ参加できます。

スマホ、タブレットの場合は、あらかじめ、「Zoom(あるいは Teams) のアプリ」をダウンロードしておく必要があります。

アプリがインストールされていれば、上記のリンクをクリックすれ ば、自動的にアプリが起動して参加いただけます。

ミーティングID,パスコードの入力は、必要ありません。

参加申し込みは、必ず参加者ご本人がしてください。
なお、①名前は、通称などでの参加も可能ですが、その場合( )で本名を必ず入れてください。
本名が不明の場合、参加できません。
また、これまで、「オンラインサロン」に参加された方で、メールアドレスに変更のない場合は、②に直近に参加された月(あるいは第〇回)を記入いただければ、以後の項目は省略して結構です。
ただ、⑤に、「参加にあたってのメッセージ」を記載いただければ、下記の「参加者名簿」を通して、話し手の方々や参加者と共有します。

締め切りは、12月12日(月)です。
ちなみに、参加費は不要です。

その後、担当の田村克己から「招待リンク」をお送りします。
申し込み受付けの返事は原則として致しませんので、当日9日の お昼までに「招待リンク」の届かない場合、上記の「申し込み先」 に、早急にご連絡ください。

また、事前配布資料、ならびに、可能であれば、事前に、①名前と ⑤「会合に参加の動機」あるいは「参加にあたってのメッセージ」 記載の「参加者名簿」を送付いたします。

原則としてどなたでも参加できますが、人数の関係などの事情によ り、参加をお断りすることがあります。

なお、いただきました個人情報につきましては、責任をもって慎重 に取り扱いますので、その旨ご了解ください。


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