≪プロフィル≫ ナンミャケーカイン
ミャンマー出身。来日して32年。日本を第二の祖国と思っている。
立命館大学で博士(国際関係学)取得後、東京外国語大学で外国人特別研究員を務めた。
2005年より東京外国語大学、立教大学、國學院大学、明治学院大学、駒澤大学など複数の大学で「開発経済学」「東南アジア地域研究」「現代産業事情」などを非常勤講師として教える傍ら、通訳・翻訳も数多くこなす。
2016年、ミャンマー、ヤンゴンに『ミャ日本語学校』を創設し、ミャンマーの若い人たちが日本留学を目指す時に、彼らに日本語学習の機会を提供する学校を目指して運営している。
2019年より、『ミャ・ジャパン・サービス・サーペ―出版社』の運営に関わっている。
2021年度から、京都精華大学国際文化グローバルスタディーズ学科グローバル共生社会専攻の特任准教授に就任した。
現在、さまざまな在日ミャンマー人コミュニティの団体と協力して、ミャンマー国内の人々に代わって、ミャンマーで起きている情勢を日本社会に伝えるとともに、ミャンマー国内避難民への支援のための募金活動などを行っている。
特に、自由と平和な表現活動を支援する『WART』活動を通じて、日本人とミャンマー人の作家による一コマ漫画の展示会、そして漫画からわかるミャンマー情勢の講演会の中心メンバーとして活動中。次のリンクからWARTサイトをぜひ一度のぞいてみてください。
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https://2021wart.org/ >
≪話の内容≫
はじめに、日本における在留外国人、とりわけ在留ミャンマー人の特徴を統計から読み取ります。
2015年以降、在留ミャンマー人は増え続けていました。2020年のパンデミックによって少し低迷しましたが、2021年2月1日のクーデター以降は日本へ行きたい人が殺到しています。
このような全体的な状況のなかで、人数的に最も多いのは「技能実習生」になっています。そこで、技能実習生が来日後、おかれている環境の実情をお話したいと思います。
また、「技術・人文知識・国際業務」という資格で来日した20代のミャンマー人たちについても取り上げます。
最後に、在留しているミャンマー人は現在、どのような問題に直面することが多いのか、そして、どうしてそのような問題が起きているのかについても言及したいと思います。
少しでも多くの方々に、在日ミャンマー人について知っていただき、その最新情報を共有できる機会にしたいと考えています。