○ 田中明さんが、現在、主に活動に従事されている「芦屋市国際交流協会」について、ご自身からの追加メッセージ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
自分は定年後生まれ育った芦屋市に戻り、NPO法人芦屋市国際交流協会でのボランティア活動に参加し、現在は同協会の理事で副会長をしています。
最初はNPOと言う組織やボランティアと言うものに慣れませんでしたが、自分の商社時代の経験を活かし、主に1961年に芦屋市がアメリカのモンテベロ市と締結した姉妹都市交流事業を中心に国際親善に取り組んで来ました。姉妹都市と学生親善の交換や市民訪問団の交流を行い、(コロナでこの3年間は中断しましたが)ホストファミリーを含めその候補者の募集や選考もしています。(実は自分の妹が約50年前にこの学生親善となってお世話になり、その「恩返し」の意味もあり同協会でボランティアすることとなりました。)
また、芦屋市の多文化共生を目指し外国人への日本語教室、文化教室(茶道、華道)などを開催、料理教室、セミナーやコンサートなども行っています。防災教室では地震や津波の経験のない外国人が多く、自分も改めて勉強して実際に机の下に入って見せたり新聞紙を使って防寒や傷の治療を実演したりもしました。
基本的に全員(事務員除く)がボランティアなので自分と同年齢の方々が多く、価値観なども共有しながら時には議論を戦わせ、今まで経験できなかったことも経験しながら楽しんでボランティア活動をやっています。自分が長年経験したイスラムの生活や文化が直接役に立ったことはありませんが(笑)。
最近では「英語落語」や田村先生の「ミャンマーの話」のセミナー、などが印象深く残っており、毎年慣例のハワイアンやジャズコンサートなども含め自分自身が楽しみながら手伝っています。
また、「ドイツの日」、「インドネシアの日」などをその国の歴史、文化を広め交流を深める日がありますが、来年2023年3月12日日曜日に「ミャンマーの日」を行うことが決まりました。この楽平家のサロンで見聞きしたミャンマーの文化(舞踏、楽器、織物、かるた、、など)が紹介できればと思っていますので、是非皆様にも参加して戴きたいと願っています。
それから、 芦屋市国際交流協会で取り組んでいることに「やさしい日本語」があります。「やさしい」は「優しい」ではなく「易しい」です。
多くの人が知っていると思いますが、外国人に日本語をわかりやすく話して上げるということです。それには「ハサミの法則」と言うのがあります。「はっきり」「さいごまで」「短く言う」の頭文字です。敬語や謙譲語、擬音・擬態語など一切使いませんし、漢字の言葉でなくひらがなで、「、、、ます。、、、です。、、、ください」などを使います。 このテーマだけで1時間ぐらい話せる内容ですよ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
○「認定NPO法人 芦屋市国際交流協会」のホームページは、以下です。
https://npo-aca.jp/
○イスラム世界の女性の服装について、田中さんからの追加説明
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
アラブの女性の服装については、同じイスラム世界でもかなりの違いが見られます。
その中でもサウジアラビアは戒律が一番厳しく全身黒ずくめで目さえ出していません。それを我々は「アバヤ」と呼んでいました。(外国人である家内は外出時顔を出すことは許されましたが、腕や足など体は黒い布で覆っていました。)
マレーシアやインドネシアでは日本でもモスレムの女性でよく見かける髪の毛だけを包んで見えないようにする「ヒジャブ」を覆っていました。
「ニカブ」と言う眼だけ開けている服装もあります。
従って、P4の写真は左からアバヤ、ニカブ、ヒジャブとなります。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー