アチェイや布の歴史を調べていた際に参考にした本に、moringaと思いを同じくする言葉が書かれていて感銘を受けました。80年前にアマラプラのサンダーという織物学校を首席で卒業したウー・シュエトゥンが書いた本の一番後ろに書かれた言葉です。この本が執筆された2004年当時のミャンマーはまだロンジーを着用する人が多くおり、伝統文化もまだまだあった時代です。筆者がその当時からアチェイの柄や伝統文化継承に危機を覚えていたのだと驚きました。この本に書かれていた3つの願いをmoringaの願いとして、本日の最後にご紹介させていただきます。
- 他にはないミャンマーの特別な技術を絶やさないことを願う。
- 公的機関が伝統的な柄を改めて発掘し直し、伝統衣装の保存をすることを願う。
- ミャンマー国民全員が、お祝い行事で誇りを持って着こなすことを願う。 ဉီးရွှေထွန်း [ウー・シュエトゥン ],လွန်းရာကျော်ကြိုးကြီးချိတ်
[杼100以上で織り出す波状紋様絹地] (Sape Biman、2006)